はじめに
宅建試験(宅地建物取引士資格試験)を受験される皆さんにとって、最も気になるのが合格点ではないでしょうか。毎年、試験後には「今年の合格点は何点になるのか」という予想が飛び交います。今回は、合格点が33点になる可能性について詳しく考察していきます。
宅建試験の合格点の仕組み
宅建試験の合格点は固定されておらず、相対評価によって決定されます。つまり、受験者全体の得点分布を見ながら、上位約15~17%が合格できるように合格点が設定される仕組みです。
そのため、試験の難易度や受験者の出来具合によって、毎年合格点は変動します。
過去の合格点推移
近年の宅建試験合格点を振り返ってみましょう:
- 2024年:38点
- 2023年:36点
- 2022年:36点
- 2021年:34点
- 2020年12月:36点
- 2020年10月:38点
- 2019年:35点
- 2018年:37点
このように、合格点は31点から38点の範囲で推移しており、30点台前半から後半まで幅があることがわかります。
33点が合格点になるケースとは?
合格点が33点になるのは、以下のような条件が揃った場合です:
1. 試験の難易度が高い場合
問題全体の難易度が上がり、受験者全体の平均点が下がった場合、合格点も下がる傾向にあります。特に:
- 権利関係(民法)の問題が複雑化
- 法令上の制限で細かい知識を問う問題が増加
- 宅建業法で判断に迷う選択肢が多い
このような年には、33点程度が合格点になる可能性があります。
2. 受験者層の変化
受験者数や受験者の準備状況によっても、全体の得点分布は変わります。初学者が多い年や、十分な学習時間を確保できない受験者が増えた場合、全体的な得点が下がる可能性があります。
3. 過去の事例から見る可能性
過去10年間で見ると、33点が合格点だった年はありません。最も低い年でも31点でした。しかし、試験制度が変わらない限り、33点が合格点になる可能性は十分にあり得ます。
33点を目指すべきか?
結論から言うと、33点を目標にするのはリスクが高すぎます。
その理由は:
安全圏を確保する重要性
合格点が33点だったとしても、それはあくまで最低ラインです。1問のミスが合否を分ける可能性があります。
- マークシートの塗り間違い
- 時間配分の失敗
- 当日の体調不良
これらのリスクを考えると、最低でも38点以上を目標にすることをお勧めします。
確実な合格を目指すなら
近年の合格点の最高値は38点です。確実に合格するためには、40点以上を取れる実力をつけておくべきでしょう。
各科目でどう点を取るか
40点以上を目指す場合の目安:
宅建業法(20問)
- 目標:18~19点
- 最も得点しやすい科目です。ここで確実に得点を稼ぎましょう。
権利関係(14問)
- 目標:8~10点
- 難易度が高いので、基本問題を確実に押さえることが重要です。
法令上の制限(8問)
- 目標:6~7点
- 暗記項目が多いですが、繰り返し学習で対応可能です。
税・その他(8問)
- 目標:6~7点
- 統計問題は確実に取り、5問免除科目は基本を押さえましょう。
まとめ
合格点が33点になる可能性は、試験の難易度次第でゼロではありません。しかし、33点を目標にするのではなく、40点以上を取れる実力をつけることが、確実な合格への近道です。
宅建試験は相対評価である以上、他の受験者よりも1点でも多く取ることが重要です。過去問演習を繰り返し、弱点を克服し、本番で実力を発揮できるよう準備を進めましょう。
合格に向けて大切なこと
- 基礎を確実に固める – 難問に惑わされず、基本問題で確実に得点
- 過去問を繰り返す – 出題傾向を把握し、解答スピードを上げる
- 模擬試験を活用 – 本番の時間配分を体感する
- 最後まで諦めない – 1点が合否を分けることを忘れずに
皆さんの合格を心より応援しています!頑張ってください!



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