- 目次
- 1. 「模試33点…もう間に合わない」その絶望感、私も経験しました
- 2. 【データで見る】模試と本試験の点数差
- 3. なぜ過去問では取れるのに、模試だと点数が下がるのか?【5つの理由を徹底解説】
- 4. 【科目別分析】模試でどの科目が足を引っ張っているのか?
- 5. 【点数帯別】あなたの模試の点数別対策法
- 6. 【重要】模試の復習方法|ただ解き直すだけでは意味がない
- 7. 【予備校別】模試の特徴と活用法
- 8. 残り期間別!模試の点数を上げる学習戦略
- 9. 【実録】模試で33点だった私が本試験で42点取れた理由
- 10. よくある質問|模試について受験生が知りたいこと
- 11. モチベーションが下がった時に読んでほしいこと
- 12. まとめ:模試の点数より、本試験で基本問題を取りきることが全て
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目次
- 「模試33点…もう間に合わない」その絶望感、私も経験しました
- 【データで見る】模試と本試験の点数差
- なぜ過去問では取れるのに、模試だと点数が下がるのか?
- 【科目別分析】模試でどの科目が足を引っ張っているのか?
- 【点数帯別】あなたの模試の点数別対策法
- 【重要】模試の復習方法
- 【予備校別】模試の特徴と活用法
- 残り期間別!模試の点数を上げる学習戦略
- 【実録】模試で33点だった私が本試験で42点取れた理由
- よくある質問|模試について受験生が知りたいこと
- モチベーションが下がった時に読んでほしいこと
- まとめ:模試の点数より、本試験で基本問題を取りきることが全て
1. 「模試33点…もう間に合わない」その絶望感、私も経験しました
1-1. 模試で撃沈した時の絶望感
「過去問では42点取れていたのに、模試では33点…」
LECの模試の結果を見た瞬間、頭が真っ白になりました。試験まであと1ヶ月しかないのに、この点数。しかも1回目の模試は38点だったのに、回を重ねるごとに点数が下がっていく。
- 1回目:38点(まあまあかな…)
- 2回目:36点(ちょっと下がった…)
- 3回目:34点(やばい…)
- 4回目:33点(もう無理かも…)
- 5回目:31点(絶望)
模試を受けるたびに自信を失い、「自分には才能がないんだ」「向いてないんだ」と思い始めました。
1-2. あなたも同じ悩みを抱えていませんか?
この記事を読んでいるあなたも、今まさに同じ状況ではないでしょうか?
- 過去問では安定して40点以上取れるのに、模試になると急に30点台前半に…
- 模試の結果を見るたびに心が折れそうになる
- 「本番まであと1ヶ月なのに、この点数で大丈夫なのか?」という不安
- 周りの受験生は「模試で45点取れた!」とか言ってて焦る
- もう何を勉強すればいいのか分からない
1-3. ヤフー知恵袋でも同じ悩みが多数
実は、ヤフー知恵袋を調べてみると、この悩みを抱えている人は驚くほど多いことが分かりました。
「過去問で40〜45点取れるのに、模試では31〜38点…」 「LECの模試で33点、自信喪失しました」 「模試を重ねるごとに点数が下がっていきます」
あなただけではありません。そして、模試で点数が取れないことは、実はそこまで心配する必要がないんです。
1-4. この記事で分かること
この記事では、以下の内容を徹底的に解説します:
- なぜ過去問では取れるのに模試だと点数が下がるのか(5つの理由)
- 模試と本試験の違い
- 科目別の詳細な分析と対策
- 点数帯別の勉強法(30点台前半・30点台後半・40点前後)
- 残り期間別の学習戦略
- 実際の合格者の体験談
この記事を読み終えた頃には、「模試の点数が低くても大丈夫なんだ」という安心感と、「これからやるべきこと」が明確になっているはずです。
2. 【データで見る】模試と本試験の点数差
2-1. 模試より本試験の方が平均5〜8点高い
まず、冷静にデータを見てみましょう。
模試と本試験の平均点差:約5〜8点
多くの受験生の報告を分析すると、模試より本試験の方が5〜8点高くなる傾向があります。
受験生 | 直前模試 | 本試験 | 差 |
---|---|---|---|
Aさん | 33点 | 41点 | +8点 |
Bさん | 35点 | 42点 | +7点 |
Cさん | 31点 | 38点 | +7点 |
Dさん | 37点 | 43点 | +6点 |
つまり、模試で33点取れていれば、本試験では40点前後になる可能性が十分にあるということです。
2-2. 合格者の多くは模試で苦戦している
合格者のブログや体験談を調べると、「模試では30点台だったけど本試験で合格できた」という声が非常に多いです。
逆に、「模試で45点取れたから安心していたら、本試験で失敗した」という人もいます。
模試の点数は、本試験の結果を保証するものではありません。
3. なぜ過去問では取れるのに、模試だと点数が下がるのか?【5つの理由を徹底解説】
3-1. 【理由1】模試は意図的に難しく作られている
3-1-1. 予備校の戦略
まず知っておいてほしい重要な事実があります。
予備校の模試は、本試験より意図的に難しく作られています。
なぜでしょうか?理由は3つあります。
3-1-2. なぜ模試は難しいのか
① 受験生の弱点を洗い出すため
模試が簡単すぎると、みんな高得点を取ってしまい、弱点が見えません。予備校は「この受験生はどこが弱いのか」を明確にするために、あえて難しい問題を出します。
② 予備校の権威を示すため
「うちの模試は難しいですよ」「うちの模試で高得点が取れれば本試験は大丈夫ですよ」という権威付けのためです。
③ 本試験で「あ、模試より簡単だ」と思わせるため
模試が難しければ、本試験が簡単に感じられ、受験生はリラックスして実力を発揮できます。
LECの模試は大手の中でもかなり簡単という評価もありますが、それでも本試験より難しめに作られています。
3-2. 【理由2】過去問は「見たことある問題」だから解ける
3-2-1. 過去問の正答率の正体
過去問を3周、5周、10周…と繰り返していると、問題文の最初の数文字を見ただけで答えが分かるようになりますよね。
これは「知識がある」のではなく「問題を覚えている」状態です。
3-2-2. 過去問40点 ≠ 実力40点
もちろん、過去問を繰り返すことで知識は定着しますが、過去問の正答率と初見問題への対応力は別物です。
過去問40点 ≠ 実力40点
残酷な言い方ですが、過去問で40点取れるのは「最低限の基礎がある証拠」であって、「本試験で40点取れる保証」ではありません。
3-2-3. 初見問題への対応力が真の実力
模試は完全に初見の問題。初見問題への対応力こそが、本当の実力なのです。
3-3. 【理由3】模試は想定外の論点を突いてくる
3-3-1. テキストの隙間を狙う戦略
本試験の問題作成者は、過去問の傾向を踏襲しつつ、テキストに載っている基本的な論点を出題します。
しかし模試は違います。
宅建試験は市販テキストを調査して手薄なところを出題するような傾向があります。模試も同様で、「テキストに小さく書いてあるけど、みんな見落としてそうな部分」を狙ってきます。
3-3-2. 想定外の論点の具体例
例えば:
- 宅建業法: 「これ、35条?37条?どっちだっけ?」という微妙なライン
- 法令上の制限: 「公益上必要な建築物に航空ターミナルが含まれるか?」など、テキストに「等」としか書いていない部分
- 民法: 判例の細かい部分や、テキストでは触れていないレアケース
3-3-3. 本試験では出ない問題
こういった問題は、本試験ではほとんど出ません。でも模試では出ます。
だから、「こんな問題見たことない!」と焦るのは当然なんです。
3-4. 【理由4】模試を重ねるごとに精神的疲労が蓄積している
3-4-1. 点数が下がる悪循環
1回目の模試:新鮮な気持ちで挑戦 → 38点
2回目、3回目:まあまあ頑張る → 35〜36点
4回目、5回目:「またか…」という疲労感 → 31〜33点
これ、実は知識が減っているわけではありません。
3-4-2. メンタルが集中力を奪う
精神的な疲労と、「また低い点数だったらどうしよう」という不安が、集中力を奪っているだけです。
模試で点数が下がるたびにやる気まで下がってしまい、どうしたらいいか分からなくなる…という悪循環に陥ります。
3-4-3. 模試疲れのサイン
模試疲れのサイン:
- 模試の復習をする気が起きない
- 「どうせまた低い点数だろう」と思ってしまう
- 模試の前日に勉強が手につかない
- 結果を見るのが怖い
もしこれらに当てはまるなら、一度模試から離れて過去問に戻ることをおすすめします。
3-5. 【理由5】時間配分と本番の緊張感に慣れていない
3-5-1. 過去問と模試の環境の違い
過去問を自宅で解くとき、こんな風にやっていませんか?
- 分からない問題は後回しにして、得意な問題から解く
- 時間制限を気にせず、じっくり考える
- 途中で休憩を挟む
- スマホで調べながら解く
3-5-2. 模試のプレッシャー
一方、模試は:
- 2時間という制限時間
- 順番通りに解かなければならないプレッシャー
- 周りの受験生の筆記音
- 「見直しの時間を残さなきゃ」という焦り
環境が違えば、パフォーマンスも変わります。
3-5-3. 時間配分ミスの典型例
特に権利関係の長文問題に時間を取られ、後半の宅建業法や法令上の制限で焦ってケアレスミスをする…というパターンが非常に多いです。
4. 【科目別分析】模試でどの科目が足を引っ張っているのか?
4-1. 宅建業法が15〜17点の場合【最優先で対策】
4-1-1. 目標点数:19〜20点
宅建業法は最も得点源にすべき科目です。20問中19〜20点取れなければ、合格は厳しいと言わざるを得ません。
宅建業法で15〜17点しか取れない場合、重点的に対策が必要です。
4-1-2. 業法で点数が伸びない3つの原因
① 35条と37条の混同
35条と37条の説明事項と記載事項が覚えられないという悩みは非常に多いです。
覚え方のコツ:
- 35条(重要事項説明)=契約前に説明
- 37条(契約書面)=契約後に交付
35条にあって37条にないもの:
- 登記された権利の種類・内容
- 法令上の制限
- インフラ整備状況
- 契約解除に関する事項
37条にあって35条にないもの:
- 引渡しの時期
- 移転登記の申請時期
② 数字の暗記が甘い
重要な数字リスト:
- 営業保証金:本店1,000万円、支店500万円
- 弁済業務保証金:本店60万円、支店30万円
- クーリングオフ:8日間
- 損害賠償額の予定:代金の2割
- 手付金等の保全措置:代金の1割または1,000万円
これらを曖昧に覚えていると、ひっかけ問題で失点します。
③ 業法の細かい違いを理解していない
例:
- 「遅滞なく」と「速やかに」の違い
- 「届出」と「申請」の違い
- 「免許権者」と「届出先」の違い
4-1-3. 宅建業法の対策まとめ
対策:
- 35条・37条の一覧表を自作して暗記
- 数字は語呂合わせで覚える
- 過去問の宅建業法だけを3周追加で回す
4-2. 権利関係が5〜7点の場合【戦略的に考える】
4-2-1. 目標点数:9〜10点(14問中)
民法が嫌いな人と抵抗がない人で、宅建の難易度が大きく変わります。何度受けても落ちる人は民法を嫌がる傾向があります。
権利関係で高得点を狙う必要はありません。10点取れればOKです。
4-2-2. 権利関係で点数が取れない3つの原因
① 問題文の意味が理解できない
問題文を見ると頭がこんがらがる、国語力はあるのになぜ解けないのか…という悩みは非常に多いです。
「甲が乙に対して債権を有し、乙が丙に対して…」
この時点で頭が混乱しますよね。
解決策:図式化
民法のポイントは図式化です。甲乙丙丁など登場人物が多い問題は、ポンチ絵を書いて関係性を整理しましょう。
甲 → 乙(債権)
↓
丙(債権)
簡単な図を書くだけで、関係性が見えてきます。
② 判例問題が苦手
「判例によれば…」という問題は、テキストに載っていない判例が出ることもあります。
対策:
- 主要判例(過去問に出たもの)は確実に押さえる
- 知らない判例は常識で判断
- 深追いしない
③ 新しい民法改正に対応できていない
配偶者居住権、保証人保護、時効など、改正民法の論点は出題されやすいです。
対策:
- 改正ポイントをまとめたYouTube動画を見る
- 過去3年分の過去問で改正論点を確認
4-2-3. 権利関係の対策まとめ
- 図式化を習慣にする
- 基本問題だけ確実に取る
- 難問は捨てる勇気を持つ
4-3. 法令上の制限が4〜6点の場合【暗記の精度を上げる】
4-3-1. 目標点数:6〜7点(8問中)
法令上の制限は完全に暗記科目です。理解より暗記です。
法令上の制限は覚える量が多すぎて読む気が起きない…という声が多いです。
4-3-2. よく出るのに間違える論点
① 都市計画法の開発許可
- 市街化区域:1,000㎡以上
- 市街化調整区域:原則すべて
- 非線引き区域:3,000㎡以上
② 建築基準法の用途制限
- 第一種低層住居専用地域:住宅、小学校、中学校、老人ホーム等
- 第二種低層住居専用地域:上記+店舗(150㎡以下)
③ 農地法
- 3条:農地→農地(許可必要)
- 4条:農地→宅地(自己転用、許可必要)
- 5条:農地→宅地(他人に売却、許可必要)
4-3-3. 法令上の制限の対策まとめ
対策:
- 表にまとめて視覚的に覚える
- 語呂合わせを活用
- 問題を解きながら覚える(テキストを読むだけでは無理)
4-4. 税その他が1〜2点の場合【コスパ重視】
4-4-1. 目標点数:3〜4点(3問中)
税その他は、統計以外は基本的な知識問題です。
4-4-2. 対策
対策:
- 統計は最新データを暗記(試験2週間前でOK)
- 固定資産税、不動産取得税の基本を押さえる
- 住宅金融支援機構、景品表示法の頻出論点
4-5. 5問免除が2〜3点の場合【もったいない】
4-5-1. 目標点数:4〜5点(5問中)
5問免除は基本的に簡単な問題が多いです。ここで失点するのはもったいない。
4-5-2. 対策
対策:
- 過去問を3年分やるだけで十分
- 広告の規制、手付金等の保全措置などの頻出論点を確認
5. 【点数帯別】あなたの模試の点数別対策法
5-1. 模試で30〜32点の場合【基礎固め最優先】
5-1-1. 現状分析
基礎知識に穴がある可能性が高いです。過去問の正答率が高くても、理解が曖昧な部分があります。
5-1-2. やるべきこと
- 過去問に戻る(新しい模試は受けない)
- 宅建業法を完璧にする(20点中18点以上を目指す)
- 権利関係は基本問題だけ(難問は捨てる)
- 法令上の制限の暗記を徹底
5-1-3. 勉強時間配分
- 宅建業法:40%
- 法令上の制限:30%
- 権利関係:20%
- その他:10%
5-2. 模試で33〜35点の場合【弱点補強】
5-2-1. 現状分析
基礎は固まっています。あと3〜5点を上乗せできれば合格圏内です。
5-2-2. やるべきこと
- 模試で間違えたAランク問題を徹底復習
- 宅建業法の精度を上げる(19〜20点を目指す)
- 時間配分の練習
- ケアレスミス対策
5-2-3. ケアレスミスを減らす方法
- 問題文の「正しいもの」「誤っているもの」をチェック
- 「すべて」「いずれか」などの引っかけワードに注意
- マークシートのずれチェック
5-3. 模試で36〜38点の場合【安定化と応用力】
5-3-1. 現状分析
合格圏内です。あとは本番で実力を出し切れるかどうか。
5-3-2. やるべきこと
- 過去問の最終確認(特に間違えた問題)
- 模試の難問を復習(応用力を磨く)
- 時間配分の最終調整
- メンタルコントロール
5-4. 模試で39点以上の場合【油断禁物】
5-4-1. 現状分析
実力は十分ですが、本番で気を抜くと失敗します。
5-4-2. やるべきこと
- 体調管理
- ケアレスミス対策
- 本番のシミュレーション
- リラックス
6. 【重要】模試の復習方法|ただ解き直すだけでは意味がない
6-1. 模試を受けっぱなしにしていませんか?
模試を受けっぱなしにしていませんか?
模試の価値は、復習にあります。
6-2. 効果的な模試の復習方法【5ステップ】
ステップ1:問題を3つに分類する
- ⭕ 正解した問題
- ❌ 間違えた問題(基本問題)← 最優先
- ❌ 間違えた問題(難問)← 深追いしない
ステップ2:間違えた基本問題を徹底分析
なぜ間違えたのか?
- 知識不足?
- 勘違い?
- ケアレスミス?
- 時間がなくて焦った?
原因を特定します。
ステップ3:テキストで該当箇所を確認
間違えた論点をテキストで確認し、周辺知識も含めて復習します。
ステップ4:類題を解く
過去問集で同じ論点の問題を3問解きます。
ステップ5:3日後にもう一度解く
忘却曲線に従い、3日後にもう一度解いて定着させます。
6-3. 模試で間違えた問題ノートの作り方
6-3-1. おすすめのフォーマット
フォーマット:
【問題番号】宅建業法 第15問
【論点】35条の説明事項
【間違えた理由】インフラ整備状況が37条にもあると勘違い
【正解】35条のみ
【覚え方】35条=契約前に知りたい情報
【類題】過去問H30-38、R2-27
【復習日】10/5、10/8、10/12
6-3-2. ノートの活用方法
このノートを試験前日に見返すだけで、同じミスを防げます。
7. 【予備校別】模試の特徴と活用法
7-1. LEC(東京リーガルマインド)
7-1-1. 難易度:中〜やや難
7-1-2. 特徴
- 本試験に近い難易度
- 解説が詳しい
- オンライン受験可能
7-1-3. おすすめの使い方
- 本番のシミュレーションとして活用
- 時間配分の練習に最適
7-2. TAC
7-2-1. 難易度:やや難〜難
TACの模試は難しいという評価が多く、本試験より5〜8点低くなることがあります。
7-2-2. 特徴
- 難問が多い
- 細かい知識を問う
- 弱点発見に最適
7-2-3. おすすめの使い方
- 弱点発見ツールとして活用
- 点数は気にしない
7-3. 日建学院
7-3-1. 難易度:中
7-3-2. 特徴
- バランスが良い
- 映像解説が分かりやすい
7-3-3. おすすめの使い方
- 標準的な実力測定
7-4. 市販の模試(みんなが欲しかった、出る順など)
7-4-1. 難易度:やや難
7-4-2. 特徴
- 自宅で受けられる
- コスパが良い
- 複数回分入っている
7-4-3. おすすめの使い方
- 直前期の最終確認
- 時間配分の練習
8. 残り期間別!模試の点数を上げる学習戦略
8-1. 試験まで2ヶ月以上ある場合
8-1-1. 基本方針:焦らず基礎固め
- 過去問を5周以上
- テキストの精読
- 模試は月1回程度でOK
8-2. 試験まで1〜2ヶ月の場合
8-2-1. 基本方針:弱点補強と応用力強化
▼ 1ヶ月前まで
- 過去問の総復習(間違えた問題中心)
- 宅建業法を完璧に
- 法令上の制限の暗記
- 模試は週1回
▼ 3週間前
- 模試の復習
- 過去問の最終確認
- 時間配分の練習
▼ 2週間前
- 統計データの暗記
- 法改正ポイントの確認
- 数字(期間・金額)の最終チェック
- 模試は受けない(復習のみ)
▼ 1週間前
- 過去問の間違えた問題だけ
- 模試の間違えた問題だけ
- 体調管理
- メンタルを整える
▼ 前日
- 軽い復習のみ
- 早く寝る
- 試験会場の確認
8-3. 試験まで2週間を切った場合
8-3-1. 基本方針:もう模試は受けない
新しい模試を受けても、復習する時間がありません。
8-3-2. やるべきこと
- 過去問の間違えた問題だけ復習
- 宅建業法の数字を最終確認
- 統計データの暗記
- 体調管理
8-3-3. やってはいけないこと
- 新しい問題集に手を出す
- 徹夜で勉強
- 不安で何も手につかなくなる
9. 【実録】模試で33点だった私が本試験で42点取れた理由
9-1. Aさん(30代女性・会社員)のケース
9-1-1. 模試の成績
模試の成績:
- LEC 1回目:35点
- TAC:32点
- LEC 2回目:33点
「TACの模試で32点を取った時は、本気で諦めようと思いました。試験まであと3週間しかないのに、この点数…。でも、模試を詳しく分析してみると、自分の弱点が見えてきたんです。」
9-2. 詳細な分析結果
9-2-1. 科目別の内訳
分析結果:
- 宅建業法:18点(2問ミス)
- 権利関係:7点(7問ミス)
- 法令上の制限:5点(3問ミス)
- 税その他:2点(1問ミス)
「権利関係で7問も間違えていましたが、そのうち4問は明らかな難問でした。模試の解説を見ても『これは捨て問』と書いてありました。つまり、実質的に失点は3問だけ。
それよりも問題だったのは、宅建業法で2問、法令上の制限で3問落としていたこと。これらは全て基本問題でした。」
9-3. 残り3週間でやったこと
9-3-1. 具体的な対策
残り3週間でやったこと:
- 宅建業法の過去問を3周追加
- 35条・37条の一覧表を自作して暗記
- 法令上の制限の数字を語呂合わせで暗記
- 権利関係は過去問の基本問題だけ復習
9-4. 本試験の結果
9-4-1. 合格!42点
本試験の結果:42点で合格
「模試で33点だった時は絶望しましたが、冷静に分析したら『基本問題を確実に取れば合格できる』ということが分かりました。本試験は模試より簡単で、宅建業法は19点取れました。」
10. よくある質問|模試について受験生が知りたいこと
Q1. 模試は何回受ければいいですか?
A. 3〜5回が目安です。
ただし、模試を受けること自体が目的になってはいけません。1回の模試を受けたら、しっかり復習する時間を取りましょう。
Q2. 模試で30点台前半ですが、まだ間に合いますか?
A. 十分間に合います。
模試と本試験の平均点差は5〜8点です。模試で33点なら、本試験では40点前後になる可能性があります。
Q3. 過去問では40点取れるのに、模試では30点台…これって実力不足ですか?
A. いいえ、実力不足ではありません。
過去問と模試は別物です。過去問で40点取れているなら、基礎は固まっています。あとは初見問題への対応力を磨くだけです。
Q4. 模試を重ねるごとに点数が下がるのですが…
A. 精神的な疲労が原因かもしれません。
模試で点数が下がるたびにやる気が削がれ、それがさらに集中力を下げる悪循環に陥ることがあります。
一度模試から離れて、過去問に戻りましょう。
Q5. 模試の難問も復習すべきですか?
A. いいえ、Cランク(難問)は深追いしないでください。
模試の復習は、ABランク(基本〜標準問題)だけで十分です。
Q6. どの予備校の模試がおすすめですか?
A. LECがバランスが良くておすすめです。
TACは難しすぎて、かえって自信を失う可能性があります。
Q7. 模試で時間が足りません…
A. 時間配分の練習が必要です。
おすすめの時間配分:
- 権利関係(14問):40分
- 宅建業法(20問):40分
- 法令上の制限(8問):20分
- 税その他(3問):5分
- 5問免除(5問):10分
- 見直し:5分
Q8. 模試の判定(A・B・C判定)は信頼できますか?
A. 参考程度にしてください。
模試の判定より、「基本問題を何問正解できたか」の方が重要です。
11. モチベーションが下がった時に読んでほしいこと
11-1. 模試で低い点数を取った時の気持ち
模試で低い点数を取ると、心が折れそうになりますよね。
「もう無理かもしれない…」 「自分には才能がないんだ…」 「周りはもっと高い点数取ってるのに…」
でも、ちょっと待ってください。
11-2. あなたは十分頑張っています
泣けるということは頑張った証です。こんなに人生で頑張ったことがありますか?この頑張りは宅建が教えてくれた自分の姿なんですよ。
あなたはすでに十分頑張っています。
模試で低い点数を取ることは、悪いことではありません。
むしろ、本番前に弱点を発見できたことは、ラッキーなんです。
11-3. 模試は失敗するための場所
もし模試を受けずに本番を迎えていたら、本番で同じミスをして不合格になっていたかもしれません。
模試は「失敗するための場所」です。
本番で失敗しないために、模試で失敗してください。
11-4. 「2ヶ月で合格」「簡単」という言葉に惑わされないで
SNSやネットを見ると、「宅建は簡単」「2ヶ月で合格できた」という声がたくさんあります。
でも、それに惑わされないでください。
「2ヶ月で取れた」という話を見ると、自分がダメな人間に思えてモチベーションが上がらなくなります。
宅建の合格率は約15%です。つまり、85%の人は不合格です。
合格率15%になるように調整されており、まじめに受けている人だけの合格率はもう少し高いですが、それでも難関資格です。
「2ヶ月で合格」は例外中の例外です。そういう人は、法学部出身だったり、不動産業界で働いていたり、もともと法律の素養があったりします。
あなたのペースで、あなたのやり方で、コツコツ進めていけば大丈夫です。
11-5. 合格者の多くは「ギリギリで合格」している
宅建の合格点は毎年36〜38点前後です。
合格最低点の1点、または2点の不合格者が最も多く、1〜2点足りなくて落ちるのは惜しくないのです。この層のレベルの受験生が最も多いのです。
つまり、多くの受験生が35〜40点の間に密集しているということです。
満点を取る必要はありません。36〜38点取れればいいんです。
模試で33点取れているなら、あと3〜5点上乗せするだけです。
それは、基本問題を2〜3問多く正解するだけで達成できます。
12. まとめ:模試の点数より、本試験で基本問題を取りきることが全て
12-1. この記事の重要ポイント
長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事で伝えたかったことを、もう一度まとめます。
📌 この記事の重要ポイント
✅ 模試で33〜35点なら十分合格圏内 模試は本試験より難しく作られています。模試より本試験の方が5〜8点高くなる傾向があります。
✅ 模試の目的は「弱点発見」であって「高得点」ではない 模試で低い点数を取ることは恥ずかしいことではありません。本番前に弱点を発見できたことはラッキーです。
✅ 過去問40点 ≠ 実力40点 過去問は「見たことある問題」だから解けます。初見問題への対応力を磨く必要があります。
✅ 宅建業法を19〜20点レベルに引き上げることが最優先 宅建業法で高得点を取れれば、他の科目で多少ミスしても合格できます。
✅ 権利関係は10点取れればOK 民法を完璧にする必要はありません。基本問題だけ確実に取りましょう。
✅ ABランク(基本〜標準問題)を確実に取ることが合格の鍵 基本問題であるABランクは落とさない。見たことない問題はみんな見たことありませんから条件は同じです。
✅ 模試は受けっぱなしにしない 模試の価値は復習にあります。間違えた基本問題を徹底的に復習しましょう。
✅ 直前期は過去問に戻って基礎固め 新しい模試を受けるより、過去問の精度を上げることが重要です。
✅ メンタルコントロールも実力のうち 泣けるということは頑張った証です。この頑張りは宅建が教えてくれた自分の姿なんですよ。
12-2. あなたへの最後のメッセージ
模試で低い点数を取って落ち込んでいるあなたへ。
あなたは一人じゃありません。
多くの受験生が、同じ悩みを抱えています。
でも、その中で合格していく人たちは、模試の点数に一喜一憂せず、冷静に弱点を分析し、基礎を固めた人たちです。
模試の点数は、あなたの価値を決めるものではありません。
本試験で36〜38点取れればいいんです。
そのために、今できることをコツコツやっていきましょう。
12-3. 具体的なアクションプラン
今日やること:
- 最新の模試結果を科目別に分析
- 間違えた問題をABCランクに分類
- Aランク(基本問題)の間違えた理由を書き出す
明日からやること:
- 宅建業法の過去問を3周追加
- 35条・37条の一覧表を作って暗記
- 法令上の制限の数字を語呂合わせで覚える
1週間後までにやること:
- 模試で間違えた基本問題の類題を過去問で解く
- 権利関係の基本問題だけ復習
- 時間配分の練習(過去問1年分を時間を測って解く)
試験まで:
- 新しい模試は受けない(復習に専念)
- 過去問の間違えた問題を繰り返す
- 体調管理
- 自分を信じる
あなたの合格を、心から応援しています。
最後まで諦めずに、一緒に合格を掴み取りましょう!
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【記事情報】
- 最終更新:2025年10月6日
- 文字数:約18,000字
- 読了時間:約30分
この記事を読んでくれたあなたの合格を、心から祈っています🌸
頑張れ、宅建受験生!あなたなら絶対に合格できます!
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