google-site-verification=Kv20rqwWlHnaQOu-C05egQkmdpYZmsIgisRrNy7PYdA 【宅建試験対策】報酬額の過去問分析と頻出ポイント徹底解説 | 宅建合格部

【宅建試験対策】報酬額の過去問分析と頻出ポイント徹底解説

宅建業法

宅建試験で毎年必ず出題される「報酬額」の問題。実は、出題パターンがある程度決まっているため、過去問を分析すればしっかり得点できる分野です。今回は過去問で頻出のポイントを中心に、報酬額について解説します。

📋 この記事の内容

  1. 過去問で最頻出!売買の報酬計算
    • 基本の速算式(絶対暗記)
    • 過去問頻出パターン①:両手仲介の図解
    • 過去問頻出パターン②:低廉な空家等の特例
  2. 賃貸で超頻出!0.5ヶ月ルール
    • 居住用建物の報酬パターン(必須暗記)
    • 居住用と事業用の比較表
    • 過去問での典型問題パターン
  3. 過去問で狙われる細かい論点
    • ①権利金の扱い
    • ②消費税の計算(頻出の引っかけ)
    • ③広告費等の実費
  4. 試験で使える!計算問題の解答フローチャート
  5. 過去問から見る頻出の計算問題
    • 計算問題パターン1:複雑な金額(両手仲介)
    • 計算問題パターン2:賃貸と権利金
  6. 試験対策のポイント
    • 必ず暗記すべき数字一覧表
    • よく出る引っかけパターンチェック表
  7. まとめ

過去問で最頻出!売買の報酬計算

基本の速算式(絶対暗記)

過去問で最も多く問われるのが、この速算式です。

物件価格計算式具体例
400万円超物件価格 × 3% + 6万円5,000万円 → 156万円(税抜)
200万円超~400万円以下物件価格 × 4% + 2万円300万円 → 14万円(税抜)
200万円以下物件価格 × 5%150万円 → 7.5万円(税抜)

※全て税抜金額。最後に消費税10%を加算します。

過去問頻出パターン①:両手仲介の図解

【片手仲介】
売主 ←→ 不動産会社A ←→ 買主
        (上限額まで)    (依頼者なし)

不動産会社Aが受け取れる報酬:上限額まで


【両手仲介】
売主 ←→ 不動産会社A ←→ 買主
     (上限額まで)    (上限額まで)

不動産会社Aが受け取れる報酬:上限額 × 2

計算例:3,000万円の物件

仲介パターン売主から買主から合計(税抜)
片手仲介(売主側のみ)96万円0円96万円
片手仲介(買主側のみ)0円96万円96万円
両手仲介96万円96万円192万円

引っかけポイント:「合計で96万円が上限」という選択肢に注意!各依頼者から上限額まで受け取れます。

過去問頻出パターン②:低廉な空家等の特例

2018年改正で追加された論点。近年の試験で狙われやすい!

項目内容
対象物件400万円以下の宅地・建物
対象取引売買・交換(賃貸は対象外)
報酬上限18万円(税抜)
条件事前に依頼者の承諾が必要

通常計算との比較例:350万円の空き家

計算方法報酬額(税抜)
通常の計算式350万円 × 4% + 2万円 = 16万円
特例を適用18万円(調査費用等を考慮)

過去問での引っかけ

  • ❌ 「400万円超でも適用される」
  • ❌ 「賃貸にも適用される」(売買・交換のみ)
  • ❌ 「事後に説明すればよい」(事前承諾必須)

賃貸で超頻出!0.5ヶ月ルール

居住用建物の報酬パターン(必須暗記)

【パターン①:原則】
貸主から 0.5ヶ月 + 借主から 0.5ヶ月 = 合計 1ヶ月分

【パターン②:借主の承諾あり】
貸主から 0円 + 借主から 1ヶ月 = 合計 1ヶ月分

【パターン③:貸主の承諾あり】
貸主から 1ヶ月 + 借主から 0円 = 合計 1ヶ月分

居住用と事業用の比較表

項目居住用建物事業用建物(店舗・事務所等)
原則の上限一方から0.5ヶ月分一方から0.5ヶ月分
承諾がある場合一方から1ヶ月分までそれぞれから1ヶ月分まで
合計の上限1ヶ月分2ヶ月分(双方の承諾があれば)

過去問での典型問題パターン

例題1:賃料10万円の居住用マンション

ケース貸主から借主から合計判定
① 承諾なし5万円5万円10万円⭕ 適法
② 借主の承諾あり0円11万円(税込)11万円⭕ 適法
③ 承諾なし0円11万円(税込)11万円❌ 違法
④ 双方の承諾あり11万円11万円22万円❌ 違法

例題2:賃料20万円の事業用店舗

ケース貸主から借主から合計判定
① 双方の承諾あり22万円(税込)22万円(税込)44万円⭕ 適法
② 承諾なし11万円11万円22万円⭕ 適法

過去問で狙われる細かい論点

①権利金の扱い

権利金がある場合の計算フロー

賃貸借契約で権利金あり
        ↓
権利金を売買代金とみなす
        ↓
売買の計算式を使用
(賃料の1ヶ月分ルールは使わない)

計算例の比較表

条件計算方法報酬上限(税抜)
権利金300万円、賃料10万円300万円 × 4% + 2万円14万円
権利金なし、賃料10万円賃料 × 1ヶ月分10万円

②消費税の計算(頻出の引っかけ)

計算の流れ

Step 1: 物件価格で報酬額を計算(税抜)
        ↓
Step 2: 消費税10%を加算
        ↓
Step 3: 最終的な報酬額

具体例:税込3,300万円(税抜3,000万円)の物件

ステップ計算金額
① 物件価格税込価格をそのまま使用3,300万円
② 報酬計算3,300万円 × 3% + 6万円105万円(税抜)
③ 消費税加算105万円 × 1.1115.5万円(税込)

③広告費等の実費

種類別途請求条件
通常の広告費用❌ 不可報酬に含まれる
チラシ・ネット広告❌ 不可報酬に含まれる
依頼者の特別の依頼による広告⭕ 可能事前の合意が必要
遠隔地への出張費用⭕ 可能事前の合意が必要

試験で使える!計算問題の解答フローチャート

問題文を読む
    ↓
売買・交換? or 賃貸?
    ↓
┌─────────┴─────────┐
売買・交換              賃貸
    ↓                    ↓
物件価格は?          権利金あり?
    ↓                    ↓
400万円超 → 3%+6万    YES → 売買の計算式
200-400万 → 4%+2万     NO → 1ヶ月分ルール
200万以下 → 5%           ↓
    ↓                居住用?事業用?
両手?片手?              ↓
    ↓                承諾の有無を確認
消費税10%を加算           ↓
    ↓                消費税10%を加算
  答え                    ↓
                        答え

過去問から見る頻出の計算問題

計算問題パターン1:複雑な金額(両手仲介)

問題:4,500万円の土地と1,500万円の建物をセットで売買。双方を仲介した場合の報酬上限は?

ステップ計算内容金額
① 合計額4,500万円 + 1,500万円6,000万円
② 一方からの上限6,000万円 × 3% + 6万円186万円(税抜)
③ 両手の合計186万円 × 2372万円(税抜)
④ 消費税込み372万円 × 1.1409.2万円

計算問題パターン2:賃貸と権利金

問題:権利金250万円、賃料8万円の居住用物件。借主のみ仲介した場合の報酬上限は?

ステップ計算内容金額
① 権利金で計算250万円 × 4% + 2万円12万円(税抜)
② 消費税込み12万円 × 1.113.2万円

注:賃料8万円では計算しない!

試験対策のポイント

必ず暗記すべき数字一覧表

項目数字
売買:400万円超3% + 6万円
売買:200万円超~400万円以下4% + 2万円
売買:200万円以下5%
賃貸:居住用(原則)0.5ヶ月分
賃貸:居住用(承諾あり)1ヶ月分
賃貸:事業用(承諾あり)各1ヶ月分(合計2ヶ月)
低廉な空家400万円以下で18万円
消費税率10%

よく出る引っかけパターンチェック表

引っかけ内容正しい知識
両手仲介で「合計が上限額」❌ 各依頼者から上限額まで受け取れる
居住用賃貸で「双方から1ヶ月分ずつ」❌ 合計で1ヶ月分が上限
「承諾なしで1ヶ月分」❌ 承諾がないと0.5ヶ月分まで
低廉な空家「400万円超でも適用」❌ 400万円以下のみ
権利金ありで「賃料で計算」❌ 権利金を売買代金とみなす
広告費「別途請求できる」❌ 特別の依頼がない限り不可

まとめ

報酬額の問題は、パターンを理解すれば確実に得点できる分野です。過去問で繰り返し出題されているポイントは:

重要度★★★(最頻出)

  1. 売買の速算式(特に400万円超)
  2. 両手仲介の計算
  3. 賃貸の0.5ヶ月ルール

重要度★★(頻出) 4. 居住用と事業用の違い 5. 権利金の扱い 6. 消費税の計算

重要度★(要注意) 7. 低廉な空家等の特例 8. 広告費等の実費請求

これらの論点を確実に押さえて、過去問演習を重ねることが合格への近道です。計算ミスを防ぐため、試験では必ず検算を行いましょう!


試験直前チェックリスト

  • [ ] 速算式を3パターン暗記した
  • [ ] 両手仲介の計算ができる
  • [ ] 賃貸の0.5ヶ月ルールを理解した
  • [ ] 居住用と事業用の違いを覚えた
  • [ ] 低廉な空家の条件(400万円以下、18万円)を覚えた
  • [ ] 権利金は売買とみなすことを理解した
  • [ ] 消費税の計算タイミングを理解した
  • [ ] 過去問5年分を解いた

コメント

タイトルとURLをコピーしました