鉄筋コンクリート造(RC造)は日本のマンション建設で最も広く使われる構造です。耐久性・耐火性に優れる一方、熱橋・結露・中性化などの問題もあります。宅建試験の建物知識として、RC造の特徴と注意点を整理しましょう。
RC造の基本的な仕組み
鉄筋コンクリート造(RC:Reinforced Concrete)は、鉄筋の骨組みにコンクリートを流し込んで固める構造です。鉄筋は引張力に強く、コンクリートは圧縮力に強いため、両者を組み合わせることで高い強度が得られます。
RC造のメリット
- 耐火性:コンクリートが不燃材料のため、木造より火災に強い
- 耐久性:適切に管理すれば60〜100年以上使用可能
- 遮音性:コンクリートの厚さにより遮音性能が高い
- 設計自由度:型枠次第で様々な形状が可能
- 高層化対応:超高層建築まで対応可能(SRC造との組み合わせも)
RC造の欠点と注意点
①中性化(アルカリ劣化)
コンクリートは製造直後は強アルカリ性(pH12〜13)ですが、時間とともに空気中の二酸化炭素を吸収してアルカリ性が低下する「中性化」が進みます。中性化が進むと鉄筋が腐食し、コンクリートの剥落・ひび割れが生じます。
②熱橋(ヒートブリッジ)
RC造はコンクリートが断熱性能が低いため、壁・床・天井を通じて熱が伝わりやすい(熱橋)です。断熱材を適切に施工しないと結露・省エネ性能低下の原因になります。
③重量が大きい
RC造は自重が非常に重いため、地盤への負担が大きく、軟弱地盤では杭打ちなどの地盤対策が必要です。
④工期が長く・コストが高い
コンクリートの打設・養生に時間がかかるため、木造と比べて工期が長くなります。
SRC造との違い
SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)はRC造の鉄筋の代わりにH形鋼等の鉄骨を使い、それをコンクリートで包んだ構造です。RC造より強度が高く、超高層マンション・ビルに使われます。法定耐用年数はRC造・SRC造とも住宅用47年です。
宅建試験のポイントまとめ
- RC造の法定耐用年数:47年
- 鉄筋:引張力、コンクリート:圧縮力を担う
- 中性化が進むと鉄筋が腐食する
- 木造より耐火性・遮音性が高い
RC造の構造的特徴と中性化のメカニズムは宅建試験の建物知識として必須です。鉄筋とコンクリートそれぞれの役割を正確に理解しておきましょう。


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