宅建士試験の5問免除科目「土地」では、地形図(等高線地図)の読み方と宅地の安全性判断に関する問題も出題されます。実際の土地を見る際にも役立つ実践的な知識を本記事で解説します。
等高線の読み方の基本
地形図では等高線(同じ標高を結んだ線)で地形を表現します。等高線が密集している場所は急斜面を意味します(等高線間隔が狭い)。等高線が疎らな場所は緩やかな斜面を意味します(等高線間隔が広い)。等高線が閉じている場所は山頂や丘を示します。谷は等高線が山側に向かって「くびれ」ている場所です(雨水が集まりやすい)。尾根は等高線が谷側に向かって「くびれ」ている場所です(水はけが良い)。
地形による宅地適性の判断
地形から宅地適性を判断する際のポイントをまとめます。台地(だいち)・段丘(だんきゅう)は地盤が安定しており、水はけが良く宅地に適しています。洪水・液状化リスクも低いです。扇状地の扇央部(中央部)は砂礫質で水はけが良く比較的宅地に適していますが、扇端部(末端部)は湧水が出やすく軟弱地盤になりやすいです。三角州(デルタ)は河川の堆積物で形成され、軟弱地盤・洪水・液状化リスクが高く宅地としては適していません。谷地(やつ・たに)は谷間の低地で、軟弱地盤・湿地になりやすく宅地に不適な場合が多いです。海岸沿いの砂丘は地盤は比較的安定していますが、液状化・津波リスクがあります。
ハザードマップの活用
ハザードマップは自然災害のリスクを地図上に示したものです。主なハザードマップとして、洪水ハザードマップ(浸水想定区域)、土砂災害ハザードマップ(警戒区域等)、津波ハザードマップ(浸水想定区域)、液状化ハザードマップ(液状化危険度)などがあります。重要事項説明では、取引物件がハザードマップの危険区域内にある場合の説明が義務化されています(2020年8月改正)。宅建士は取引物件のハザードマップを確認し、買主・借主に適切な説明を行う義務があります。
試験対策のポイント
「土地」の試験問題で地形に関してよく問われるポイントをまとめます。「台地・段丘は宅地に適している(安定地盤)」という基本は必ず覚えましょう。「三角州・低地は宅地に不適(液状化・洪水リスク)」という対比も重要です。「谷地形は雨水が集まりやすく軟弱地盤になりやすい」という特徴も出題されます。「等高線が密集=急斜面、疎ら=緩斜面」という基本的な読み方も覚えましょう。地形と宅地適性の関係は、不動産の土地取引に直結する実務知識です。地図を見る機会があれば、等高線で地形を読む練習をしてみましょう。


コメント