宅建試験の5問免除科目の一つ「土地」では、日本の地形や地盤の特徴、宅地としての適否について問われます。地理・地学的な内容が中心で、受験生が苦手意識を持ちやすい分野ですが、出題パターンが決まっているため、効率的に対策できます。
「土地」問題の出題内容
土地問題は毎年第49問(5問免除対象は免除)に出題されます。日本の地形の特徴、各種地形の宅地としての適否、地盤の特性などが問われます。
日本の主な地形と宅地適性
山地・丘陵地
山地・丘陵地は地盤が比較的安定していますが、傾斜地のため土砂崩れや崖崩れのリスクがあります。特に急傾斜地は宅地として不向きです。切土(山を削った部分)は比較的安定していますが、盛土(土を盛った部分)は沈下や崩壊のリスクがあります。
台地・段丘
台地は宅地として最も適した地形の一つです。地盤が安定しており、水はけも良く、洪水リスクも低いため、古くから市街地として発展してきました。ただし台地の縁辺部(崖線・斜面)では崩壊リスクに注意が必要です。
扇状地
扇状地は山地から平地に移行する部分に形成された扇形の地形です。砂礫質で地盤は比較的良好ですが、土石流の危険区域となる場合があります。水はけが良く、かつては果樹園などに利用されてきました。
氾濫平野・低湿地
河川が氾濫を繰り返して形成された平野部です。地盤が軟弱で、洪水・浸水リスクが高く、宅地として不向きです。特に旧河道(かつて川が流れていた場所)や後背湿地は、軟弱地盤の代表例です。
三角州・デルタ
河口部に土砂が堆積して形成される三角形の地形です。地盤が非常に軟弱で、液状化リスクも高く、宅地として不適切な場合が多いです。
干拓地・埋立地
海や湖を埋め立てた土地は、地盤が非常に軟弱です。地震時の液状化リスクが特に高く、慎重な地盤調査が必要です。
地盤の特性と建築リスク
液状化現象
砂質地盤(特に緩い砂地盤)は、地震時に液状化を起こす可能性があります。液状化すると地盤が泥状になり、建物の沈下や傾斜が生じます。埋立地や海岸沿いの砂浜地帯がリスクが高いとされています。
軟弱地盤と不同沈下
粘土質の軟弱地盤では、建物の重さで地盤が沈下(不同沈下)が生じる可能性があります。低湿地や旧河道の埋め戻し地に多く見られます。
ハザードマップと地形図の活用
国土地理院が作成する地形分類図(土地条件図)や各市区町村のハザードマップを確認することで、その土地のリスクを事前に把握できます。重要事項説明においても水害ハザードマップの説明義務が義務化されています。
宅建試験での出題ポイント
- 台地は宅地として適している(地盤安定・洪水リスク低)
- 低湿地・旧河道・三角州は宅地として不向き(軟弱地盤)
- 埋立地・干拓地は液状化リスクが高い
- 切土は盛土より安定している
- 扇状地は砂礫質で地盤良好だが土石流リスクあり
まとめ
土地問題は地形の種類と宅地適性の組み合わせを覚えることが中心です。「台地=安全」「低湿地・三角州=軟弱」「埋立地=液状化リスク」という基本的な対応関係を押さえれば、多くの問題に対応できます。地形図の読み方や各地形の成因も理解しておくと、初見の問題にも対応しやすくなります。


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