宅建試験の法令上の制限において、重要数値の暗記は合否を分ける最重要課題です。本記事では、都市計画法・建築基準法・農地法・土地区画整理法・国土利用計画法の頻出数値を一覧で整理します。
まず法令上の制限の重要性を確認し、直前暗記事項もあわせて活用してください。
都市計画法の重要数値
開発許可が必要な面積(規模要件)
| 区域 | 開発許可が必要な規模 |
|---|---|
| 市街化区域 | 1,000㎡以上(三大都市圏は500㎡以上) |
| 市街化調整区域 | 規模に関わらず許可必要(原則) |
| 非線引き区域・準都市計画区域 | 3,000㎡以上 |
| 都市計画区域外 | 10,000㎡(1ha)以上 |
開発許可(定義・例外)と開発許可(必要・不要)も確認しましょう。
公共施設の管理者同意・協議
- 開発許可申請前に公共施設管理者の同意が必要(道路・公園等)
- 都市計画区域等での開発行為完了後に公告 → 公告の日の翌日から効力発生
建築基準法の重要数値
接道義務(道路への接続)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 道路の幅員 | 4m以上(2項道路は4m未満でも道路とみなす) |
| 敷地の接道長さ | 2m以上接することが必要 |
| 2項道路のセットバック | 道路中心線から2m後退が必要 |
建ぺい率・容積率
| 項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| 建ぺい率の緩和① | 防火地域内の耐火建築物:+10% |
| 建ぺい率の緩和② | 特定行政庁が指定する角地:+10% |
| 建ぺい率の緩和(両方) | 防火地域内の耐火建築物かつ角地:+20% |
| 建ぺい率80%の地域の耐火建築物 | 建ぺい率制限なし(100%) |
| 前面道路の容積率計算 | 前面道路幅員×住居系4/10、その他6/10 |
詳細は建ぺい率・容積率で確認してください。
高さ制限の主要数値
| 制限の種類 | 数値 |
|---|---|
| 絶対高さ制限(第一種・第二種低層住居専用地域) | 10mまたは12m(特定行政庁が指定) |
| 道路斜線制限の適用距離(住居系) | 前面道路幅員の1.25倍 |
| 道路斜線制限の適用距離(その他) | 前面道路幅員の1.5倍 |
| 日影規制の測定高さ(低層住居専用地域) | 1.5m |
| 日影規制の測定高さ(その他) | 4m |
高さ制限4種類も合わせて確認しましょう。
防火・準防火地域の重要数値
| 地域 | 耐火建築物が必要な規模 |
|---|---|
| 防火地域 | 3階以上 または 延床面積100㎡超 |
| 準防火地域 | 4階以上 または 延床面積1,500㎡超 |
防火・準防火地域の詳細も確認してください。
農地法の重要数値
| 内容 | 数値 |
|---|---|
| 4条許可不要の農業用施設への転用 | 2アール(200㎡)未満 |
| 農地法の適用対象(耕作の目的に供される土地) | 現況主義(登記簿の地目によらない) |
農地法3条・4条・5条の詳細も確認しましょう。
土地区画整理法の重要数値
| 内容 | 数値・期間 |
|---|---|
| 換地処分の効力発生 | 公告の翌日から |
| 仮換地指定の通知 | 指定日の2週間前まで(原則) |
土地区画整理法の詳細も確認しましょう。
国土利用計画法の面積要件
| 区域 | 事後届出の面積要件 |
|---|---|
| 市街化区域 | 2,000㎡以上 |
| 市街化調整区域・非線引き区域・準都市計画区域 | 5,000㎡以上 |
| 都市計画区域外(その他の地域) | 10,000㎡(1ha)以上 |
| 届出期限(事後届出) | 契約締結後2週間以内 |
| 勧告期限 | 届出後3週間以内 |
覚え方のコツ
重要数値を効率よく暗記するコツを紹介します。
グループ化して覚える
- 「2・5・1万」:国土利用計画法の事後届出面積(市街化区域2千、その他5千、区域外1万)
- 「4m・2m」:道路幅員4m、敷地接道2m
- 「1・3・1万」:開発許可面積(市街化1千、非線引き3千、区域外1万)
対比で覚える
- 建ぺい率緩和:防火地域耐火+角地=それぞれ+10%(合計+20%)
- 日影規制:低層1.5m、その他4m
- 防火地域:100㎡超 or 3階以上、準防火:1,500㎡超 or 4階以上
過去問パターン3つ
過去問パターン①:開発許可面積
問:市街化区域内において、800㎡の開発行為を行う場合、開発許可は不要である。
答:○(正しい)
市街化区域での開発許可が必要な規模は1,000㎡以上(三大都市圏は500㎡以上)です。800㎡は一般的には許可不要ですが、三大都市圏では許可が必要な場合があります。
過去問パターン②:建ぺい率の緩和
問:建ぺい率80%の防火地域内において、耐火建築物を建築する場合の建ぺい率の上限は90%である。
答:×(誤り)
建ぺい率80%の地域内で防火地域の耐火建築物は、建ぺい率制限が適用除外となり、100%まで建築できます。
過去問パターン③:国土利用計画法
問:市街化調整区域内で4,000㎡の土地を購入した場合、事後届出は不要である。
答:○(正しい)
市街化調整区域の事後届出面積は5,000㎡以上です。4,000㎡は5,000㎡未満なので届出不要です。
まとめ
法令上の制限の重要数値を整理しました。
- 開発許可:市街化1千、非線引き3千、区域外1万㎡
- 接道義務:道路4m、接道2m
- 建ぺい率80%+防火地域耐火建築物=制限なし(100%)
- 国土利用計画法:市街化2千、その他5千、区域外1万㎡
- 農地法4条例外:2アール(200㎡)未満
数値の暗記は繰り返しが鍵です。法令上の制限で8問満点を目指して、独学3ヶ月合格スケジュールを参考に計画的に学習しましょう。


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